ハチミツはどんな成分でできているのでしょうか?
ハチミツは、濃厚な甘みと、かぐわしい香りが特徴的な甘味料で、日本でも多くのお菓子や料理、飲料に使われています。
皆さんがご存じの通り、はちみつはミツバチが花の蜜を集めたものです。
ところが、この「花の蜜」と「ハチミツ」では成分が違うことをご存じでしょうか?
花の蜜とハチミツの違いとは?
花の蜜は、成分のほとんどが「ショ糖」でできています。
「ショ糖」と言えば、代表的で身近な素材に「砂糖」があります。
「ショ糖」の中には、「果糖」と「ブドウ糖」が1個ずつ結合した状態で含まれています。
一方、ハチミツはどうでしょう?
ハチミツの成分は、大部分が「果糖」と「ブドウ糖」でできており、2~3%の割合で「ショ糖」が含まれています。
ほとんど同じ成分が含まれる花の蜜とハチミツは、同じものであってもおかしくないと思いませんか?
なぜ、微量ながらもこのような成分の違いが出て来るのでしょうか?
ミツバチが持つ酵素の秘密
働きバチは、「シュクラーゼ」という「ショ糖分解酵素」をもっています。
この分解酵素が、花の蜜を巣の中に貯蔵しているうちに、花の蜜に含まれる「ショ糖」を「果糖」と「ブドウ糖」に分解します。
働きバチは、胃の近くにある蜜のうに花の蜜を集めます。巣に戻った後、別の働きバチに蜜を渡します。
蜜を受け取った働きバチは、部屋へ蜜を運び、ミツロウで蓋をして熟成します。
こうして、ハチミツは完成します。
ハチミツを使ったお菓子の不思議
カステラ、スポンジケーキ、マドレーヌ・・・
ハチミツを使ったお菓子を、いくつご存じでしょうか?
ハチミツを使ったお菓子は、どれも、ふんわりしっとりしていると思いませんか?
最近では、流行りの高級食パンにも使われていますが、ハチミツにはお菓子やパンを美味しくしてくれる秘密があります。
その秘密に一役かっているのが、ハチミツの中に含まれる「果糖」です。
「果糖」は保水性が高いため、生地のパサつきをふせぎ、しっとりと仕上げる効果があります。
そのため、ふわふわでしっとりとした食感に仕上がります。
しかし、デメリットもあります。ハチミツを入れると、焦げ付きやすく、ベタつきの原因にもなります。
お菓子を作る時は、まず小さじ1杯から試してみて下さいね。
ご自宅で簡単に作れるハチミツスイーツで筆者のおすすめは、ハチミツホットケーキです。
ホットケーキの生地を混ぜる時に、少しだけハチミツを入れて焼き上げます。
焼き上がった後に、ホットケーキにハチミツをかけてももちろん美味しいのですが、生地にほんの少し混ぜ込むだけで食感が変わります。
ただし、焦げやすいため注意が必要です。
火加減はいつもより弱めで焼いて下さいね。
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