こんにちは、初めまして!
薬剤師でかつ、バンクーバーでワーキングホリデーをしている Tomoyoと申します。
今回はみなさんにお届けする記念すべき第1回目の記事になりますので、まずは自己紹介をさせて頂きますね。
以前、海外旅行で不慣れな土地と言語で困っていた時に現地の人に助けてもらったという経験を幾度となく経験し、英語を上達させ、恩返しをしたいとの思いから、様々な国での留学を経て、昨年からワーキングホリデーを利用してバンクーバーにいます。
私は海外に滞在すると決まって体調が悪くなってしまうのですが、その時に感じることは食事の大切さです。
薬学部でも栄養学の勉強を通してみなさんのお役に立てることを学んでいますので、本日より様々な健康情報をシェアさせていただきますね!
さて、本日は赤ちゃんとはちみつのお話です。
みなさん、一度は「赤ちゃんにハチミツを食べさせてはいけない」と聞いたことはあるかもしれません。その理由はご存知でしょうか?
なぜ大人は良くて、「赤ちゃん」がダメなのでしょうか?
その理由は2つあります。
理由1:ハチミツはボツリヌス菌が混ざっていることがあるため、1歳未満の赤ちゃんが食べてしまうことによって、乳児ボツリヌス症にかかってしまうことがあるから。
では、具体的に乳児ボツリヌス症とは、どのようなものでしょうか?
名前の通り、1歳未満の乳児に発症するボツリヌス症のことです。
症状は、便秘・ほ乳力の低下・元気がなくなる・泣き声が小さくなる・首の座りが悪くなるといったところから、稀に亡くなってしまうケースもあるそうです。
現代では、適切な治療により治る病気ですが、1歳未満の赤ちゃんにはハチミツは食べさせないようにしましょう。ボツリヌス菌は熱に強いため、通常の調理では死にません
理由2:はちみつとボツリヌス菌と赤ちゃんの関係性
ボツリヌス菌とは一体、何者なのでしょうか?
一般に土の中、水に広く存在している細菌です。大人の場合、食事として一緒に食べてしまっても、腸内細菌の方が強いので、通常なんの症状も起こりません。
赤ちゃんの場合、まだ腸内環境が整っていないため、ボツリヌス菌がお腹の中で増えてしまいます。そうするとボツリヌス菌が出した毒素により症状が現われてしまう場合があります。
またハチミツはボツリヌス菌が混入していることがあり、一般的に包装前に加熱処理を行わないため、乳児が食べてしまった場合に乳児ボツリヌス症にかかることがあります。
ボツリヌス菌は自分にとって都合が悪い状況になると、芽胞と呼ばれるものを作り出します。その芽胞は「120℃、4分以上」で殺菌されます。
しかし、先ほど言ったようにハチミツは加熱処理を通常行わないため、乳児にはリスクの高い食品となっています。乳児ボツリヌス症はハチミツ以外、原因食品が確認されたことがありません。
原因不明の事例も多いですが、原因がハチミツ以外で特定されたことはありません。
ハチミツ自体は危険な食品ではありませんが、1歳未満の乳児にとっては、ハチミツそのものや、ハチミツ入りの飲料・お菓子は症状を起こす要因になります。
昨年、日本でも乳児ボツリヌス症で死亡例が出て、厚生労働省から各自治体に事務連絡が通達されていたのは記憶に新しいことです。
まれとはいえ、命にかかわることなのできっちりと記憶しておいてほしい内容ですね。
記事執筆:Tomoyo
薬剤師× ワーキングホリデーでバンクーバーに滞在中。薬学部卒業後は、西洋のライフスタイルを学ぶため、1年間セブ島とハワイ島に留学。帰国後は、ドラッグストアの調剤部門で保険薬剤師として勤務。
ワーキングホリデー 前にマルタに留学し、2019年10月まで、バンクーバーに滞在予定。バンクーバーでは、現地の日本人コミュニティにて、健康豆知識をみなさんにシェアしています。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。