天然の抗生物質プロポリスとは?

ハチミツ好きの方で、「プロポリス」という言葉を聞いたことがない人は、あまりいないのではないでしょうか。

このプロポリスという言葉を聞くと、「なんだか体によさそうな食品。健康志向の人が愛用していそうなミツバチ関連の食品」といったところが一般的なイメージではないでしょうか。

そしてこのプロポリスが、具体的にどこから由来のもので、どのような効能があるものなのか、はっきりと理解している人も多いかと思います。

今回は、そんなプロポリスについてお話しいたします。

<目次>

プロポリスって、そもそもなにからできているの??

プロポリスを、ミツバチたちはどのように利用しているの??

プロポリスは人間にどのような効能があるの??

効能たくさんあるけど、プロポリスはどんな成分になっているの??

プロポリスの品質に差はあるのでしょうか??

まとめ

プロポリスって、そもそもなにからできているの??

プロポリスの由来は、花々や樹木や新芽に含まれるヤニです。 そのためハチヤニ、と呼ばれることもあります。

ミツバチたちが花々や樹木、新芽などからヤニを集めてきて、それを噛み続けることでミツバチの唾液の酵素が混ざりあわされ、薬効のあるプロポリスという物質に変化します。

ちなみに花蜜とミツバチの唾液の酵素が混ぜ合わされるとハチミツとなります。

そうなってくるとミツバチの唾液に含まれる酵素の奇跡的な効能が気になってしまい、深堀りしたくなってしまいますが、ここではいったんそれは置いておきましょう。

プロポリスを、ミツバチたちはどのように利用しているの??

みつばちたちはこのようにプロポリスを生成し、いったいどのようなことに利用しているのでしょう??

その目的は2つあり、一つは巣を造成するときに接合剤としての活用。そしてもう一つは、伝染病の雑菌を殺す、天然の抗生物質としての利用です。

ミツバチたちは、何万、何十万という数で一つのコロニーを形成し、狭い巣箱の中で生活を営んでいます。

これほど密な環境で生活しているなかで、もし伝染病などが蔓延してしまったらひとたまりもありません。

このような事態を防ぐために、ミツバチたちはプロポリスを生成し、巣の周囲に塗り固めます。

このためミツバチのすというのは、生物界にありながらもほとんど無菌状態であるという奇跡的な環境を維持しています。

プロポリスは人間にどのような効能があるの??

そんなプロポリスが人間にとって、どのような効能をもたらしてくれると言われているか、列挙してみましょう。

脳梗塞認知症の予防口内炎アトピー性皮膚炎
火傷冷え性生理痛ガン予防
耳炎食中毒動脈硬化不整脈
糖尿病活性酸素除去脂質異常ストレス改善

もう、凄いとしか言いようがありません。

しかしここまで効能が広い万能薬、ついつい、「単なる思い込みや信仰、民間療法では??」と疑いたくなってしまいます。

しかしヨーロッパやアメリカ、そして日本など世界各地でプロポリスをテーマにした医学学会が開かれ、現在も治療成分の一つとして利用されていることを考えると、「単なる民間療法や思い込み」では片づけられないかもしれません。

効能たくさんあるけど、プロポリスはどんな成分になっているの??

こんなにたくさんの効能がある驚異の物質であるプロポリス。その効能を実現させる成分がどのように構成されているのか気になってしまいます。

プロポリスの含有成分について確認していきましょう。

樹脂・ヤニ類約50~55%
ロウ類約30%
精油約8~10%
花粉約5%
有機物・ミネラル約5%

プロポリスは以上の成分で構成されています。

そしてさらに細かく調べると、天然に存在する有機化合物で、植物が自己防衛機能のために作り出すフラボノイドという成分が大変濃く含まれていることも分かっています。

プロポリスの品質に差はあるのでしょうか??

さて、調べてゆくと一度は試してみたくなるプロポリス。デパートやネットなどで色々なメーカーから販売されていますが、そこに品質の差はあるのでしょうか??

結論からいうと、どうやら品質の差はありそうです。なぜならミツバチたちが集めてくる樹木の種類によって、プロポリスの構成成分である樹脂やヤニも違ってくるからです。

プロポリスを採る場所により、当然そこに生えている樹木も違ってきます。どの国、どの地域、どの季節で採れたプロポリスであるかによって、その有用成分や含有成分に違いはでてきてしまいます。

まとめ

ハチミツは人間にとって有用成分がたくさん含まれていることはよく知られています。

それに負けないどころか、もしかしたらそれ以上に広範囲で私たちの健康をサポートしてくれる可能性があるプロポリス。

そんな奥の深いプロポリスの世界を学び、自分に合ったプロポリスを発見するのも面白いかもしれません。

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