今回は、青森県養蜂協会主催「はちみつ品評会」にお邪魔しました。
青森県のはちみつが一挙に集まり、多くの養蜂業を営む方々の意見や情報交換の場として1年に1度開催されています。
全国的に見ても、品質が良いとされている青森県産はちみつの美味しさの秘密にも迫って行きます。
青森はちみつの魅力とは?
青森県は、四季折々の自然豊かな土地で、春夏秋冬の移り変わりがはっきりとしています。
その気候を活かして、養蜂業も盛んに行われています。
青森県産はちみつの魅力は大きく分けて2つあります。
1つは、はちみつの種類が豊富であること。
もう1つは味が良く品質が高いことです。
全国的に見ても、青森県産のはちみつは種類が多く、花別に何種類ものはちみつが売られています。
主な種類としては、「アカシヤ」「トチ」「りんご」「そば」「百花」などですが、桜・さくらんぼ・うつぎなど珍しい種類のはちみつもあり、季節に応じた様々な種類のはちみつを楽しむことが出来ます。
味の良さに関しては、ミツバチが採蜜する草花と気候関係があります。
青森県は冬は厳しい寒さが続きますが、春~秋にかけては降雨量が少なく、比較的穏やかな天候が続きます。
雨が大量に降ると、花がしぼみ、ミツバチは蜜を集めることが出来ません。
また、夏の暑さが穏やかで、過ごしやすい気候であることも大いに関係があります。
ミツバチも人間と同じで、暑すぎると夏を越すことが出来ません。うだるような暑さが続くと、巣箱から出てしまったり、巣箱にべったりくっついて暑さをしのごうとする場合もあります。
ミツバチにとって住みやすい環境が揃っていることで、ミツバチの生産性が上がり、品質の良いハチミツを作ることにつながっていることが分かります。
ハチミツの品質の見分け方とは?
今回は、【アカシア】と【トチ】の2種類について教えて頂きました。
実際に、品評会の審査に参加させて頂き、美味しさのポイントを伝授してもらいました。
美味しいアカシアハチミツの見分け方
春先に白い花を付け、甘い香りが漂うアカシア。
一般的によく目する種類のハチミツですが、美味しさを見極めるポイントがあります。
1.見た目の美しさ
2.白さ
3.糖度
見た目の美しさですが、ほぼ味に直結しているように感じました。
透明感とツヤがあり、美しく透き通っているものを選ぶと間違いありません。
また、白さは絶対条件の一つ。
色が薄く、白いものほど品質が良く味も良くなります。
糖度は、見た目の美しさにほぼ比例しており、白く透き通ったアカシア蜜は糖度も高い傾向がありました。
実際に試食したところ、美味しいと感じるハチミツの中でもコクが強いもの・爽やかな後味のもの・ツンとした甘い香りとほのかな酸味を感じるものもあり、一つとして同じ風味のものが無く、それぞれに個性と魅力を感じるアカシア蜜ばかりでした。
審査には、審査員の点数の他、糖度が加味されて決まります。
上位に選ばれたハチミツは、どれもインパクトのある甘さと風味を兼ね備えていました。
口に含んだ瞬間に、アカシアの花の香りが突き抜けて、春の陽気を感じるほどでした。
美味しいトチハチミツの見分け方
トチ蜜は、見た目だけで判断するのが難しく、採蜜した山によっても味が大きく変わります。
色の濃淡よりも、透明度が高い方が風味が良く糖度が高い傾向がありました。
養蜂家さん曰くどれが美味しいかは 【完全に好み】とのことでした(笑)
トチ蜜の上位3点は、美しい琥珀色と抜群の透明度が目を引きます。
個人的には、鼻に抜ける香りと酸味・コクを感じるハチミツが美味しいと思いましたが、クセが少なくよりマイルドな風味のハチミツの方が が好まれているそうです。
2019年度の青森はちみつの出来具合は?
はちみつは、採蜜した場所や気候によって品質が大きく変わります。
今年は夏に 暑い日が続いた青森県ですが、ハチミツの品質にはそれほど影響が無かったそうです。
逆に冷夏の年は、草花の蜜が減り、ミツバチの運ぶ蜜の量も減少。
蜜が入らなくなることで、ハチミツの色が濃くなってしまうそうです。
逆に、どんどん蜜が入る時は、透明感のある綺麗な色になります。
今年は全体的に気候による影響が少なく、品質の良いものが揃ったとのことでした。
11月9日(土)10日 (日)には、青森県で初めての「みつばちフェスティバル」が開催されます。
青森ハチミツの美味しさを知ることが出来るイベントです。
お近くにお住いのはちみつ ファンの皆様、ぜひご参加下さい。
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