ちょっとクセのあるタイムはちみつは、チーズにぴったり
タイムというハーブをご存知でしょうか。シソ科に分類されるタイムは、数あるハーブのうちのひとつです。独特なその香りはアロマティックであり、淡いピンク色を咲かせる直前に強く立ち上ります。
タイムでしか得られない香りや、殺菌作用を期待して、肉や魚の香りづけや臭み消しとしても重宝されています。
タイムから採れたタイムはちみつは、他のはちみつと同じようにヨーグルトやパンに合わせてもいいのですが、チーズと組み合わせて食べるとより一層、タイムはちみつの香りや濃厚さを引き立ててくれることでしょう。
タイムはちみつの特徴
古代ギリシアでタイムは、気品や勇気を象徴するものとして扱われており、地中海地方ではとても古い歴史があります。
タイムから採れるはちみつも、ギリシア産のものは非常に品質が良いとされているのですが、それはギリシアには豊かな自然が残っていることに加えて、タイムを含めた様々なハーブが生息するのに適した環境であること、また乾燥気候のため水分が少なく、濃いタイムはちみつを得ることができるからです。
タイムはちみつには独特の強い香りがありますが、色は濃い琥珀色をしています。結晶化すると褐色に変化するのも特徴の一つです。その味わいは、他のはちみつと比べると非常に濃厚で、長く口の中に残ります。
タイムはちみつの効果
タイムには殺菌・防腐作用があると言われています。それは、タイムに含まれているチモールという成分が影響しているのですが、身近なところではうがい薬や消毒液、石鹸にも含まれています。また、風邪予防や喘息にも効果を発揮してくれます。
さらに、タイムは古代エジプトではミイラの腐食を防ぐために使われていたそうなので、昔から人々の生活の中に根付いていたことがわかります。今では、その防腐作用を期待して標本の保存などに使われていますし、その精油は虫除けとしても広く使われています。
タイム自体にはチモールの他、ポリフェノールやフラボノイドも豊富に含まれているので、タイムはちみつには殺菌防腐作用だけではなく、抗酸化作用も見られます。
余韻を楽しめるタイムはちみつ
タイムは独特の香りが強いハーブなので、そのはちみつもクセがあり苦手な人もいることでしょう。高い抗菌作用や抗酸化作用が期待できますが、購入時には試食してみるなど、味や香りを確かめてから買うことをお勧めします。
紅茶に入れて香りと味をダイレクトに楽しむのもいいですし、タイム自体が肉料理や魚料理の臭み消しに使われることもありますので、煮込み料理の甘み付けとして使ってもいいかもしれません。
独特だからこそ、自分だけのアレンジ方法で楽しんでみてください。
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