青森はちみつ探訪(3)陶工房ゆきふらし
今回は、青森県五所川原市金木町で陶工房を営まれている猿田千帆さんにお話を伺いました。
猿田さんご夫妻は、瀬戸と笠間で陶芸を学ばれた後、奥様のご実家であるむつ市へ移住。
その後、縁あって五所川原市金木町に陶工房を移築されました。
偶然が重なり,ある日突然「日本ミツバチ」を飼うことになったという猿田さんご夫婦。
のどかで自然豊かな田舎町での、日本ミツバチとの生活について教えて頂きました。
養蜂を始めたきっかけを教えて下さい。
日本ミツバチとの出会いから、今年で7年目になります。
偶然、近くの集会所に蜂球が出来ていたのを見つけたのがきっかけでした。
当時は、ミツバチを飼うための箱もなく、近くにあったリンゴ箱に急いでミツバチを入れました。
木に出来ていた蜂球を虫網で捕まえてリンゴ箱に入れたのですが、一度逃げられてしまい、二度目で成功しました。
その後、巣箱を作り、無事に定住してくれました。
以前から養蜂に興味がありましたが、当時は情報が少なく,ミツバチについての本も少しずつ出始めて来た頃でした。
今では趣味で養蜂に挑戦されている方も多く、身近な友人や知人にミツバチを分けて情報を共有しあっています。
日本ミツバチを育てる上で、工夫されていることはありますか?
今は全部で8群の日本ミツバチを飼っていますが、増えすぎないように気を付けています。
日本ミツバチは、2kmほど離れた場所まで採蜜します。
周りの環境も考えて、8群くらいがちょうど良いように感じています。
ミツバチにとってよりよい環境とは、1年間を通して蜜と花粉を安定供給できることだと思います。
その土地で生まれ育った日本ミツバチなので、西洋ミツバチのように移動させて飼育するのではなく今の環境を大切にして行きたいと思っています。
増えすぎた場合は、友人に分けることもあります。
現在飼育している日本ミツバチは、大体1箱から3回程度分蜂しますが、今年はタイミングが合わず、3回分しか見つけることが出来ませんでした。
また、ミツバチを分けた先でもなかなか上手く育てられないという事もありました。
年に1回、ミツバチを育てている知人との交流会で情報を交換しながら一緒に勉強して行けたらと思っています。
日本ミツバチを育てていて、大変だったことはありますか?
近くの田んぼで農薬散布のヘリが飛んだ後に、ミツバチが死んでしまったことがありました。
また、すぐ近くの友人宅で春先に4群いたミツバチが1群になってしまったこともありました。
ミツバチに農薬の影響があったように感じています。
今年は、残留農薬の検査もしてみたいと思っています。
また、今年は雨が少ないせいか「スズメバチ」がすごく多いです。
スズメバチの襲撃が続いているので、まだ採蜜できていません。
スズメバチをどうしようか、対策を考えているところです。
日本ミツバチの養蜂で面白いと思ったことを教えて下さい。
ミツバチが集めてくる花粉の色がカラフルで面白いと思いました。
白や赤など、様々な色あいで「一体どこから持って来たのだろう?」と思いました。
また、一般的な西洋ミツバチが集めた「蕎麦のハチミツ」は匂いがきつく食べにくいと言われているのですが、日本ミツバチの「蕎麦ハチミツ」はそれほど癖がなく、すごく美味しくて感動しました。
猿田さんに、ハチミツの美味しい食べ方を教えて頂きました。
奥入瀬町で、一枚一枚「手焼きのお煎餅」を作られている川越煎餅さんのシンプルな南部煎餅に、ハチミツを一つすくい。
南部煎餅の素朴な味わいがハチミツの味わいを引き立ててくれます。
バリバリとした食感が楽しい、ナチュラルなおやつ。
猿田さんのお子さんもお気に入りだそうです。
一緒に日本ミツバチのハチミツを使ったレモネードも。
こっくりとしたハチミツの甘さに、きゅんとしたレモンの酸味があり、さっぱりといただけます。
ミツバチからの恵みをたっぷり楽しめる美味しさが、ぎゅっと詰まっていました。
陶工房ゆきふらし情報
陶工房ゆきふらし
猿田壮也・猿田千帆
展示販売 常設ギャラリー
太宰治疎開の家/館内
青森県五所川原市金木町朝日山317-9
0173-52-3063
陶工房ゆきふらし(Facebook)
日本ミツバチのハチミツ150g
おやつで頂いたお煎餅
奥入瀬町 手焼き川越煎餅の白煎餅
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