なぜはちみつは長持ちし、エジプトの防腐剤に使われたのか?

古代エジプトではミイラを作るときにはちみつを防腐剤として使っていたとする調査結果が最近、明らかとなりました。これは、はちみつが持つ特徴について、古くから知られていたことを示しており、とても興味深い発見です。

そもそも、古代エジプトではなぜ盛んにミイラ作りが行われていたのでしょうか。それは、エジプト人が抱いていた死生観が背景にあります。

私たちは死ぬと肉体が朽ちていきます。しかし、古代エジプトでは死んだ後でも肉体をミイラとして保存しておくことで、現世と同じように活動することができると考えられていました。そのためにミイラ作りが盛んとなったわけですが、そこで用いられていたとされているのがはちみつです。

では、なぜはちみつがミイラ作りにおいて使われていたのでしょうか。それは、はちみつが腐らないという性質を持ち合わせているからです。

水分量は20%!糖度の高さが菌の繁殖を防ぐ

はちみつは一見、水分量が多いようにも見受けられますが、実は20%と非常に水分の含有量が低いのが特徴です。乾物などを思い浮かべるとわかりやすいのですが、乾燥した食品というのは非常に長期間の保存がききます。

水分量と腐敗というのは非常に関係が深く、水分があれば、菌が入り込んだ時に繁殖しやすくなってしまいます。しかし、水分の少ない環境に菌が入り込んだ場合、浸透圧によって菌に含まれる水分がはちみつへと移行し、菌自体が生きていけなくなってしまうため長持ちするのです。

ミツバチの唾液にも腐らせない秘密がある

はちみつは、ミツバチが飛び回って花の蜜を集め、巣へ持ち帰り貯蔵、加工することで作られます。元々、花の蜜はショ糖です。ミツバチが口移しで蜜を渡していく過程でショ糖が変化してはちみつとなるわけですが、この口移しの時にミツバチの唾液が入り込むことで腐敗の防止に一役買っています。

つまり、ミツバチの唾液に含まれるグルコースオキシダーゼという酵素によって過酸化水素が発生し、その酸化力によって菌の繁殖を防いでいるのです。

しかし、はちみつが腐らないというのは正しく保存し、尚且つ純度が100%の場合です。店頭に売られているはちみつは添加物が入っていることも多く、水分量なども変化しているので購入の際は原材料を確認し、はちみつ以外の成分が表示されていないかどうか確認してみてください。

また、保存時も異物が混入しないようにする必要がありますし、スプーンも清潔なものを用意する必要があります。

そうやって丁寧に保存していたとしても、開封してしばらく経つとやはり、風味は落ちてきてしまうものです。そのまま食べるのはちょっと・・・という場合は、ぜひ料理に使ってみてください。煮物やお菓子など甘みをつける時に使えば体にも良いですし、より一層美味しくなると思います。

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