今年10月、はちみつ業界において大激震が起こりました。
それははちみつ最大手のサクラ印はちみつの多くの品物に基準値以上のグリホサートが含まれていることが分かったことです。
グリホサートについては下記のサイトをご覧ください。カラダに悪影響のある物質(農薬)であることは明らかです。
https://www.shizenha.net/glyphosate/
そして、なぜ今回この事実が分かったかというと会社内のお家騒動の余波による内部告発だということです。
その詳細についてはデイリー新潮に詳しく掲載されているので、ご覧ください。
「サクラ印ハチミツ」が“発がん性疑惑農薬”混入を隠蔽 発覚の背景に「先妻の息子」と「後妻の息子」の遺恨裁判
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/10150559/?all=1&page=1
ここで一番問題だなと感じているのは、農薬が含まれたはちみつが売り続けてこられてきて、それが内部告発でようやくわかったことです。
今回はアルゼンチンのはちみつに高濃度に含まれていたそうですが、これはアルゼンチンだけのものではないと思われますし、それがどれくらい売られてきたのかは想像もつきません。ひょっとしたら何十年と不都合なはちみつが売られてきたのかもしれません。
サクラ印のはちみつを買い続けていた方は低濃度の毒を食べ続けていたことになり、その影響は短期的に見たらないかもしれませんが、長期的に健康に影響している可能性は否定できません。
ネットでも健康に影響のないことを強調していますが、そもそも農薬が混ざっていること自体が気持ち悪いという消費者サイドの気持ちを無視したコメントだなと感じています。
また、そういう事実を知っておきながら、隠し続けてきた企業の体質にも大きな問題があります。今までにも同じようなことがあったのではないかと思いますが、今回の事実から想像するにすべて握りつぶしてきたと思われてもおかしくありません。
どの国でどんなはちみつを採集して、日本に届いているのか?
その土地はどんな土地で、どんな花なのか?
農薬をまいている土地なのか、そうではないのか?
貯蔵や運送はどのようにしているのか?
ろ過はどうしているのか?
水増しをしているのかどうか?
など、本来であればすべて情報公開をしてしかるべき食品だと思います。
今までは老舗ブランドということで、それを消費者の方々はそれを信頼して買っていたわけです。
しかし、今回のずさんな対応を見ると、たぶん表に出せないような情報がまだまだ隠されているような気もします。
皆さんもご存じの通り、はちみつはミツバチが花から蜜を集めてきて、はちみつになります。その花畑に農薬が使われていたら、はちみつも農薬が混ざるに決まっています。
話は変わりますが、はちみつプロジェクトでよくあるのは都市部ではちみつを集める企画がありますが、あれも私的にはあまり好きではありません。
街中なので排気ガスや化学物質にはちみつが汚染されている可能性が高いからです。
もちろん、そういうことを気にしないという健康な方はどんどん使って頂いて良いのですが、はちみつをよく使う子供やご老人、病気療養の方がこれらの汚染されたはちみつを使うと体に悪影響が出る可能性があります。
そういうことを分かっていて、無頓着に販売するのはなんだかなと感じる訳です。
今回のサクラ印はちみつの問題は様々なはちみつ業界の問題を浮き彫りにしたとも言えます。
はちみつ会社の甘い利権を吸おうとして醜く争っている一族、そして、消費者の事を全く考えていない、逆に体に悪いかもしれないものを含む製品群、そんなところのものをわざわざ買う必要性があるのでしょうか。
実はサクラはちみつだけではなく、世界のはちみつ業界でも同じような問題が起きています。
パッケージだけで買うと実はとんでもないはちみつを食べているかもしれないことを認識するべきだと思います。
ちゃんとはちみつを採取し、製品化するとそれなりの手間と費用がかかることを理解し、その上で楽しまれることも重要なことかと思います。
数百円で買えるはちみつは「はちみつ風甘味料」という捉え方をしておくのが最適な判断のような気がします。基本、甘味料などで大幅に水増しされていますから。(製品の裏面の成分表示を見れば一目瞭然で分かります)
今回はちょっと批判的な記事になってしまいましたが、あまりにも消費者を馬鹿にしている会社や製品があることに失望していることと、それに対してはしっかりとNOを言うべきだと思い、書いてみました。
<関連サイト>
消費者庁リコールサイト
https://www.recall.caa.go.jp/result/detail.php?rcl=00000028487&screenkbn=06
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