ラトビアからの贈り物

ラトビア共和国という国をご存じでしょうか。

バルト海東岸に南北に並ぶバルト三国の一つで、北はエストニア、南はリトアニア、東はロシア連邦、南東はベラルーシと陸上国境を接している北ヨーロッパの小さな国です。

日本人からするとあまりなじみのない国かもしれませんが、今日はこのラトビアからやってきた美味しいハチミツをご紹介します。

リンデンハニー

日本では「菩提樹のハチミツ」や「しなの木のハチミツ」として販売されていることもありますが、あまりメジャーなハチミツとは言えないかもしれません。

ヨーロッパでは古くから「リンデンハニー」として知られており、特にドイツやロシアでは高級品としても扱われているようです。

6月頃、リンデンの木は芳香がある淡い黄色の花を下向きに咲かせます。街を歩いていると、この花の香りでリンデンが咲いていることに気づく人がたくさんいるほどです。

ハチミツも、特徴としてまず挙げられるのは「香り」です。

産地によって違いがありますが、とても芳醇な花の香りだったり、アロマのようなスパイスのような独特な香だったりもします。

色はリンデンの花のように淡い黄色やクリームっぽい白色をしています。

そして、香りに負けず劣らず味も特徴的なリンデンハニー。口に含むとハチミツの甘さよりもミントのようなハッカのようなスーッとする清涼感を感じ、後味がスッキリしています。

バックウィートハニー

バックウィートハニーとは、「蕎麦のハチミツ」のことです。

蕎麦というと日本食じゃないの？ラトビアから蕎麦のハチミツ？と驚かれる方もいるかもしれません。実は蕎麦はヨーロッパでも食品として利用されており、フランスのガレットは、そば粉を使った料理として有名ですね。

少し話がそれましたが、蕎麦の花から採密されたバックウィートハニーは、リンデンハニーとは対照的な濃い茶色や黒色をしたハチミツです。

バックウィートハニーも香りと味が非常に特徴的です。特に香りはとても複雑で表現が難しいのですが、苦みのある漢方のような香り・・・とでもいいましょうか。味も独特で癖があるため、優しい甘みのハチミツの味を想像してこのバックウィートハニーを食べてしまうと、あまりの違いにビックリしてしまうでしょう。ただ、癖のある味わいの中に、ほのかに黒糖のような甘みを感じさせるバックウィートハニーの虜になってしまう人も・・・！

※そばアレルギーをお持ちの方は、召し上がるのをお控えください。