クリは秋の代表的な味覚
秋の味覚として知られているクリはそのままでも十分美味しいのですが、栗羊羹やモンブラン、栗ごはんなどスイーツや料理の素材としても大変人気があります。また、栗の木は私たちの生活に馴染み深く、野山や庭の軒先でも良く見かけ、秋には下に落ちているイガを見つけたことがあるのではないでしょうか。
一般的に、店頭で並んでいるクリはニホングリと言われるクリです。そのほか、天津甘栗にはチュウゴクグリ、少し小さめのヨーロッパグリはマロングラッセなどの材料として重宝されています。
ブナ科クリ属に属するクリは、茨城県での生産量が最も多く全国の20%近くを占めており、栽培面積もナンバーワンです。9月から10月にかけて様々な種類のクリを楽しむことができ、笠間市ではこの時期、クリを最大限に味わうことができる、かさま新栗祭りが開催されています。
独特の香りを放つクリの花
桃栗三年柿八年と言われますが、クリの木が成長して実が収穫できるようになるまでには早くて3年かかると言われています。クリの木は成長すると、13メートルほどの高さになり、春から夏にかけて長くフサフサした白い花を咲かせます。
しかし、実はこの形をしているのは、雄花だけだということをご存知でしょうか。では、雌花はどこにあるのかと言うと、雄花の中にひっそりと咲いているのです。雌花は垂れ下がった雄花の根元に小さく咲いているため、気にして観察しないと、きっと見過ごしてしまうことでしょう。
雄花の様子も特徴のひとつではありますが、クリの花と言えば他にはない独特の香りも放たれています。好き嫌いが分かれるところですが、この香りもクリ花はちみつとは切っても切れない関係です。
クリ花はちみつの特徴
その香りとともに、味わいにも独特のクセがあります。鉄分を多く含み、色は濃い褐色で渋みも感じるので、一度食べるとクセになってしまい好んでクリ花はちみつを選ばれる方もいらっしゃいます。
クリから得られたはちみつなので、ナッツ類と合わせると比較的食べやすくなります。あっさりとした食材だとクリ花はちみつの印象が強くなりすぎてしまうので、クセの強いチーズやジビエなどの食材と合わせるのもオススメです。
クリ花はちみつは、産地や環境によっても香りや風味が異なりますので、味見をして好みのものを購入するようにしましょう。
鉄分に加えて、カルシウムなどの栄養価が高いので滋養強壮の効果も期待できます。疲れた時や1日を元気に過ごしたい時などに最適なはちみつかもしれません。
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