はちみつの値段はなぜ違う?~その理由とは

「はちみつ」には、高いものもあれば安いものもあります。この「値段の差」について、「なぜこんなに値段が違うのだろう?」と不思議に思っている人もいるのではないでしょうか。

ここではこの「値段の違いの理由」について解説していきます。

そもそも「はちみつ」っていったい何のこと?

そもそも、「はちみつ」とはいったい何なのでしょうか。

この言葉を簡単に説明するのであれば、もちろん、「はちが、集めてきた花の蜜に唾液を加えて作るものであり、はちの食糧となるもの」になります。

しかし法律の解釈は少し違います。

平成25年の7月に公正取引員会が出したはちみつの定義は、

“(1)この規約において「はちみつ」とは、みつばちが植物の花みつを採集し、巣房に貯え熟成した天然の甘味物質であって、別表に定める性状を有し、別表に定める組成基準に適合したものをいう。

―引用:公正取引員会「はちみつ類の表示に関する公正競争規約

https://www.fcg-daijiten.jp/dictionary/related_laws/contents.php?law_code=AK06&keyword=“

“(6) (1)の「はちみつ」には、精製はちみつ又はローヤルゼリー、花粉、香料、果汁若しくはビタミンを加えたものを含むものとする。

―引用:公正取引員会「はちみつ類の表示に関する公正競争規約

https://www.fcg-daijiten.jp/dictionary/related_laws/contents.php?law_code=AK06&keyword=“

つまり、私たちが一般的に「はちみつ」と聞いてイメージするような「みつばちが集めた花の蜜で作られたもの」だけではなく、そこに香りや果汁を入れたものなども「はちみつ」と呼ばれてしまうわけです。

また、「加糖はちみつ」と呼ばれるものもあります。これは、はちみつに糖分を入れて作るもので、はちみつの分量が60パーセント以上のものに該当するものです(なお、はちみつの分量が60パーセント以下の場合は「はちみつ加工品」と呼ばれます)。

つまり、はちみつになにがしかの混ぜ物をしたものも「はちみつ」「加糖はちみつ」などと呼ばれるわけです。

果糖はちみつは、もちろん一般的なはちみつよりもずっと安価で作ることができます。市場に出回る際も、価格が抑えめに設定されることになります。このようなこともあり、「安価な」はちみつが出来上がるのです。

海外産のものはなぜ安い?

また、一般的に、海外産のはちみつは安い傾向にあります。

これは「日本では養蜂家の数が少ないから」という点が挙げられます。

養蜂は大変な仕事です。仕事の形態によっては、はちと共に全国を旅することも必要になってきます。なぜならはちは花を求めて飛ぶ生き物ですし、花は気温などによって咲く場所が異なるからです。はちの求める方向に沿って各地を転々とするこの方法は、多くの人にとって非常に負担の大きいものです。

しかし海外では、このような方法はあまりとられません。もっと効率の良い「定地養蜂」というやり方が主流です。これは文字通り、はちをほかのところに動かさず、同じ土地でだけはちみつを集めさせる方法です。非常に効率が良い方法なのですが、みつの味が混ざりやすいという特徴もあります。

またかつては、「海外産のはちみつは、労働力が安いところで育てられているからだ」と言われていました。たとえば中国がその代表例です。この状態が今後も続くかはわかりませんが、現状での「値段の高低」に影響を与えているのは事実です。

ただ、「安いはちみつが悪い」とまでは一概に言い切ることはできません。高いはちみつを日常使いにするのはやはり少し難しく感じる人もいるでしょうし、安いはちみつ=ニセモノである、とも言えません。

上記でも述べた通り、安いはちみつであっても、一応「はちみつの定義の範囲内」だと言えるからです。またなかには、「安いはちみつは白く結晶化しにくいので、使いやすい」「料理に入れるときに、個性が弱い分だけ味付けの邪魔をしない」ということで好んで使う人もいます。

大切なのは、「自分が何を好み、どのように使い分けていくかの判断を的確にすること」だといえます。

よって、アレキサンダー陽子さんが言われていた通り、はちみつを健康増進で使う、治療用に使うケースでは混ぜ物のあるはちみつや何かの手法を使って増産するようなはちみつを使うことは避けた方がよさそうです。

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