マヌカハニーを多方面から見てみよう!

●マヌカ(ギョリューバイ)とマヌカハニー

マヌカハニーとは、ニュージーランドに生息するマヌカ(学名:ギョリュウバイ)の花の蜜で作られたはちみつのこと。

マヌカは桃色の花が美しいため栽培されている。ニュージーランドとオーストラリア南東部原産。

マヌカの花

ギョリュウバイの名は、ギョリュウに似て葉が小さく、花がウメに似ることから。ギョリュウ科のギョリュウ(檉柳)ともバラ科のウメとも関係がない。針葉樹のネズに似るのでネズモドキの別名もある。またマオリ語でマヌカ(Manuka)ともいう。

「マヌカ」はニュージーランドの先住民・マオリ族の言葉で「復活の木」「癒しの木」を意味し、1年のうち4週間程度しか花が咲かず、はちみつの採取できる期間が限られていることから、とても貴重なものとされています。

マヌカハニーは抗菌・殺菌作用が高いため古くから様々な症状の薬代わりとして用いられ、現在はスーパーフードとして多くの方に親しまれています。

●はちみつとマヌカハニーの違い

蜂蜜は、古くから複数の症状の治療に使用されてきました。 研究者が蜂蜜に天然の抗菌性があることを研究者が発見したのは19世紀後半までではありませんでした。

マヌカハニー蜂蜜はバクテリアによるダメージから守ります。 また、感染によって損傷を受けた組織を修復することができる特別な細胞の生産を促進するものもあります。 そして蜂蜜はすぐに痛みと炎症を和らげることができる抗炎症作用があります。

しかし、すべての蜂蜜が同じというわけではありません。 蜂蜜の抗菌性は、蜂蜜の種類と収穫時期によって異なります。 他のものよりも100倍強力なものもあります。

● マヌカハニーの成分

ほとんどの蜂蜜に抗菌作用がありますが、それは過酸化水素によるものと分かっています。

しかし、マヌカハニーを含むいくつかの種類には、抗菌性のある他の成分もあります。

マヌカハニーの主要な抗菌成分はメチルグリオキサール(MG)です。 MGはほとんどの種類の蜂蜜に含まれる化合物ですが、通常は少量しか含まれていません。

マヌカハニーでは、MGはマヌカの花の蜜に高濃度で見られる他の化合物、ジヒドロキシアセトンを変換することにより濃度が高くなります。

MGの濃度が高いほど、抗菌の作用が強くなります。

蜂蜜生産者はマヌカハニーの効力を評価するためのスケールを持っています。評価はUMFと呼ばれ、これはUnique Manuka Factorを表します。

1998年、マヌカハニー研究の権威であるピーターモラン博士によって定められた規格がUMFで、当時、まだメチルグリキサールの存在は発見されていないため、モラン博士らは消毒薬フェノールとの比較によってマヌカハニーの殺菌力を数値化しました。具体的にはUMF+10という表記であれば、フェノール10%の消毒液と同等の殺菌力を示すというもの。

UMF格付けはMGの濃度を反映している。マヌカハニーは、治療効果を発揮するのに十分に強力であると見なされるためには、最低10 UMFの評価が必要です。そのレベル以上の蜂蜜は、「UMFマヌカハニー」または「アクティブマヌカハニー」として販売されています。

しかし、医師や研究者は、この評価が医学的見地から何かを意味するのかどうかは不明慮と考えています。

● マヌカハニーの使い方

マヌカハニーの主な医学的用途は一般的に軽傷や火傷の治療に使用されます。

マヌカハニーは、他にも多くのケースで使用するために販売されています。

がんの予防と治療

高コレステロールを減らす

体内の炎症を減らす

糖尿病の治療

眼、耳、副鼻腔感染症の治療

胃腸障害の治療

しかし、これらはMGの条件で機能しているわけではありません。

実際には、蜂蜜が病態に作用するのは、MGの作用のおかげではなく果糖によるエネルギー生産の活性によるものであることが、はっきりとわかってきました。

最近の研究ではマヌカハニーが傷や足の潰瘍などに使用され効果があることが示されています。また、研究により蜂蜜の抗菌作用が感染症と闘いそして治癒の後押しするかもしれないことを示します。

しかし、すべての研究が潰瘍を治癒するのに役立つことを示しているわけではありません。。

Natural Medicines Comprehensive Databaseは、蜂蜜を火傷や傷を治療するために「おそらく効果的」であるとリストしています。コクランレビューは、蜂蜜は伝統的な包帯剤と比較して軽度の火傷および外科的創傷の治癒時間を短縮する可能性があると指摘しています。

別の最近の研究では、マヌカハニーがプラークの蓄積を減らすことによって歯肉炎や他の歯周病を防ぐのを助けるかもしれないことを示唆しています。しかし、これはマヌカハニーである必要がないリサーチも存在します。

いくつかの初期の研究では、マヌカハニーは、放射線治療や癌の化学療法による食道の炎症を予防するのに役立つようでしたが、最近の研究ではそれが標準治療よりも効果的であることは示されていません。実際、市場に出回っているマヌカハニーは本物である確率が低いことも、マヌカハニーを治療に乱用することを勧められない理由になります。冒頭で記したように、非常に希少で世界中のマーケットにあれだけお目見えするはずがないからです。

蜂蜜のもう一つの利点は、抗生物質とは異なり、それは耐性菌につながるようには見えないということです。これらのいわゆる「スーパーバグ」は、一般的な抗生物質に繰り返しさらされた後に発生します。それらを治療するために特別な抗生物質が必要です。

●まとめ

マヌカハニーは抗菌・殺菌作用が高いものもあることから薬用的な使われ方をしてきた故に、はちみつの中でも特別視されています。

しかしながら、マヌカハニーの中でも抗菌作用の強いものから弱いものまであり、その効果は安定的ではないこと。そして、抗菌作用が逆に腸内細菌に悪影響も与える可能性があることなどを考えるといいことばかりではないということが分かります。

またもっと問題視されるのは、中国では普通のはちみつ(合成シロップ添加のもの)が加熱によって抗菌作用を故意に高められマヌカハニーとして市場に出回っていることです。

これは蜂蜜業者の多くが知るところで、アメリカやイギリスでもニュースで取り上げられています。この操作された抗菌作用をもつはちみつは、体内では抗原抗体反応を引き起こす物質になることも、最近の研究でわかってきました。腸内細菌の問題や、体内での炎症物質になる可能性を抱える偽物のマヌカハニーが多く出回っていることには、注意が向けられる必要があります。

はちみつ全般に言えることですが、純粋なはちみつではなく人口シロップや砂糖水といった混ぜ物や食品添加物で増量しているケースも多く、どこまで信用して良いものかが不明慮な部分もあります。

研究も小規模なものが多く、エビデンスの信用度の低いものも見受けられることから、市場のマヌカハニーの医薬的効能を全面的に信じるのはリスクが高いのではないかと考えられます。

私見では本当にきちんと採取され、純粋に抗菌作用を持つマヌカハニーを手に入れることは難易度の高いことなのではないかと仮説をたてております。

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