はちみつは寒い時期に取るものだと思っていませんか?実は、はちみつの栄養分知ると夏にも摂ることで夏バテや熱中症対策に非常に有効的な食べ物です。夏バテや熱中症を予防しつつ、加えて夏風邪になった場合でも、体の調子を整えてくれます。今回はそんな、夏バテと熱中症にはちみつが効果的な理由や有効的な摂取の方法を紹介します。
そもそも夏バテと熱中症の体の状態って?
夏バテや熱中症はそれぞれ倦怠感がありますが、体で起こっている状況が異なります。まずは、それぞれの違いを理解して、体が欲している栄養分は何かをわかりやすく解説していきます。
夏バテとは、人間の体の筋肉の老廃物の代謝や排出が滞り、人間の体に疲労が溜まっている状態です。食べ物を食べても睡眠をとっても疲れが取れにくく、溜まっている疲労状態で、日常生活をすることで、更に疲れが溜まるという悪循環になります。人間の代謝に関わる部位でエネルギーを作り出すこと、老廃物が溜まっている状態なので、両側面からの栄養補給が夏バテの解消へのポイントです。
熱中症の症状は、体内の水分と共にミネラルが不足している状態です。汗が出て蒸気になる習慣によって放熱をすることで体温を冷やしますが、この放熱が上手く行かず、汗として水分が出るだけになってしまっています。汗として放出するミネラルや水分を補給することが先決です。
夏バテは。即効性があってエネルギーを作る栄養素とアミノ酸、熱中症には水分と一緒にミネラルとアミノ酸を摂ると早く回復することができます。その条件を満たしているのがはちみつなのです。
はちみつに含まれている栄養素と糖分の性質
ここで、はちみつに含まれている有効成分を100gで示したものを紹介します。
単糖相当 | 75.3 g |
ナトリウム | 2.0mg |
カリウム | 65.0mg |
カルシウム | 4.0mg |
マグネシウム | 2.0mg |
亜鉛 | 0.1mg |
鉄 | 0.2mg |
銅 | 0.04mg |
βカロチン | 1.0ug |
ビタミンB2 | 0.01g |
葉酸 | 7ug |
ナイアシン | 0.3mg |
トリプトファン | 2.5mg |
バリン | 5.6mg |
ロイシン | 6.3mg |
イソロイシン | 5.0mg |
リジン | 5.0mg |
参考文献
https://www.kyoiku-tosho.co.jp/b_data/correct/teisei_colorchart.pdf
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=3_03022_7
はちみつは粘性のある食べ物で100g中に75.3gという量の糖分が含まれています。実はこの糖分ですが、みなさんが一般的にイメージしている砂糖ではなく、ブドウ糖が多く含まれています。ブドウ糖は糖分の中で、最も早く吸収される糖分で、脳や体の筋肉でのエネルギーのもとになります。熱中症の点滴や対策飲料にも含まれており、体が弱っている時に水分の次に欲しい糖分です。
夏バテの体も即効でエネルギーとして、いち早く使われるブドウ糖を摂取することで、体に溜まっている老廃物の代謝をスムーズに行うことができます。
また熱中症に必要なのはミネラルのナトリウムやカリウムです。カリウムは体内のむくみを解消するミネラルとして知られていますが、細胞の水分量の維持に不可欠なミネラルです。そのため、不足すると体内の細胞が保持できる水分がなくなり、体が干からびた状態になります。体の細胞の水分の貯水層の役割を持っているのがカリウムです。また、夏バテの場合は、体の老廃物の排出を促進し、過剰な水分を調整する役割を持っています。
それに加えて、エネルギーを作る代謝に関わるアミノ酸が含まれており、トリプトファンといった疲れた体の睡眠の質をあげるトリプトファンは夏の体のトラブルを解消するためにピッタリの栄養素が含まれています。
はちみつを夏に摂るのにおすすめのタイミング
はちみつを夏に摂るには、普段の食事の砂糖の代わりに加える、食べるだけでも夏バテ対策になります。ですが、摂るならより効果があるタイミングを知っておけばより効果を増やすことができます。
摂るのにおすすめのタイミングは、朝食後と睡眠2時間前です。朝食後がおすすめなのは、朝人が活動する際に、エネルギーである糖分とカリウムを摂取しておくことで、事前に疲れにくい体の土台を作ることが出来るからです。加えて、アミノ酸と糖分を摂取しているので、体の代謝を上げることができます。
次に就寝2時間前におすすめな理由は、豊富なトリプトファンが含まれているからです。人間の睡眠の質を決めるメラトニンの元になるトリプトファンを摂取することで深い眠りを得ることができます。夏の睡眠の質の低下は熱中症と夏バテの大きな予防になります。
他にも、喉が渇いて水分を摂る際にはちみつを溶かして飲むのもおすすめの飲むタイミングです。水に溶かすことで、ブドウ糖の吸収が良くなり効率よく、体の水分もできて一石二鳥になります。
はちみつを摂るおすすめの方法
はちみつは夏バテや熱中症対策で摂るには、相性の良い食べ物を組み合わせることで、よりその効果を増やすことができます。熱中症や夏バテには、ビタミンCとナトリウムが特に効果的です。
そのため、おすすめなのは、はちみつ塩レモンを作ることです。作り方は、はちみつとレモンを輪切りにして漬け込んだものに適量の塩を加えたものになります。レモンが皮ごと手に入らない場合は絞り汁でも大丈夫です。市販で販売されているレモン汁でも代用できます。
レモンにはビタミンCとクエン酸が含まれています。この栄養素は、はちみつに含まれているブドウ糖を燃焼させる働きを助けます。ナトリウムは人間の体内の血液や体液の水分の保持に関わるミネラルです。
この3つを防ぐことが手軽にできるので夏に摂るなら、作り置きしておいて水やサイダーで割って飲む、食べることで手軽な間食にもなります。甘いものを手軽に摂るだけで予防になるので、子供や塩味が苦手な人でもおすすめです。
まとめ
はちみつには、豊富な糖分の中でブドウ糖を多く含んでおり、体内の細胞の水分の維持に関わるカリウムも豊富です。加えて、人の体のエネルギーを作り出すために不可欠な、アミノ酸の多く含まれています。更に睡眠の質を上げるトリプトファンも多いため、夏バテや熱中症で疲れている体を早急に回復させた後のケアにも非常に優れています。
朝食後や睡眠前、手軽な水分補給の際にはちみつをスプーン一杯入れて溶かしたものを飲むだけでも予防にもなります。
より効果を上げるのにおすすめなのは、はちみつ塩レモンです。はちみつに加えている糖分とアミノ酸、塩に含まれているナトリウム、レモンに含まれているビタミンCとクエン酸が含まれています。はちみつを摂ることで、より夏の暑さに疲れにくい体を維持する助けになれば幸いです。
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