ナタネはちみつとは?
春を彩るナタネ
現在、国内で見られるナタネはセイヨウアブラナであり、昔から燃料源として使われていました。さらに、残った油粕を肥料として用いられたことから、捨てるところがないと言われるほど貴重な植物として栽培されていました。
しかし、時代は昭和になり海外からの輸入のあおりを受けて、日本での生産量は減少に転じています。もちろん、ナタネの花畑自体が少なくなっているので、ナタネはちみつは今では大変貴重なはちみつとして知られています。
国産のナタネはちみつを作ろうという動きもあるようですが、ナタネはずっと同じ場所で作り続けることで様々な病気が発生しやすくなってしまうこともあり、その生産量を増やすのは容易ではありません。
クリーミーな濃厚さを楽しめるナタネはちみつ
ナタネはちみつには、他のはちみつよりもブドウ糖が多く含まれています。ブドウ糖が多いことで結晶化しやすく外観は白っぽいので、そう言った意味では普通のはちみつとは一線を画しているかもしません。
また、クリーミーでもったりとした甘さがあるので、やみつきになってしまう人も多いようです。
そして、はちみつに花粉が混入しやすいこともナタネはちみつの特徴の一つです。そのため、高い栄養価が期待できます。
花から蜜を採取しているため、どのはちみつであっても花粉は含まれる可能性があります。少量の花粉であれば摂取し続けることで花粉症への効果が期待できますが、すでに花粉症を発症している場合はアレルギー反応が出る場合があります。
もちろん、それはどの花から採ったはちみつであるかが最も重要なので、アレルギーがある場合は購入前にしっかりと花の種類を確認しておきましょう。
ナタネはちみつの特徴
ブドウ糖が多く含まれているので固まりやすい反面、すぐに栄養素として吸収できるというメリットがあります。胃腸に負担もかけないので、運動や会議前などすぐに活動したい時に最適です。
また、ブドウ糖の割合が高いはちみつは長期保存に向きますが、保管は冷暗所で行い、清潔なスプーンですくって雑菌が入らないようにしましょう。
固まってしまったら60℃程度のお湯に瓶ごと入れることで溶かすこともできます。とは言え、すぐにまた固まってしまうので、ザクザクとした食感を楽しみながら食べられる工夫をしてもいいでしょう。