苦しい便秘もスッキリ解消!!はちみつが持つ効果とは?

はちみつは単なる甘味料ではありません。実は、便秘にも効果があると言われている甘味料であり、下剤とは異なりその人の腸内を改善する力があります。薬の様な急激な効果がないものの、腸の調子を整えるために、健康的な体とともに、便秘によって起こる体の不調も解消してくれるのです。今回はなぜ、はちみつがその様な効果を持っているのか?栄養面や研究を通して解説をしたいと思います。

便秘になる原因とは?その時の腸内環境とは?

便秘になる原因はズバリ腸の蠕動運動がうまくできないことで、栄養を摂った食べ物のカスである便の排出がスムーズにできない状態です。食べ物を食べると本来の栄養分を消化吸収した残りや腸管に残っている老廃物を同時に排出する腸の運動が蠕動運動です。

便秘になると、腸内に便が残るようになり腸管の幅に対して、便が残るようになります。便が腸内に残れば残るほど水分を吸収してしまうので堅くなり便が出にくくなります。加えて、便が腸内に残る時間が長いことで、過酸化脂質や悪玉菌が増えるようになり、更に蠕動運動を鈍らせます。

その結果、便が詰まったことによる不快感だけではなく、体の代謝が鈍ります。加えて、肌荒れやイライラによる倦怠感と言った自律神経に関わり、体の調子までも狂わせてしまうのです。

こんな便秘に対して、腸内環境を改善させる糖分としてはちみつが注目されています。一般的に砂糖は便秘の症状をあまり改善させないと言われていますが、はちみつには含まれている糖質とグルコン酸が便秘の症状の改善の秘密です。

はちみつは何故便秘に効果があるのか?

はちみつには、腸内環境を改善する成分が2つあり、その成分の相乗効果があるからです。便秘を解消するには、便秘の原因になっている腸内環境を改善し、正常な蠕動運動の状態に戻すことが大切です。

腸内には、善玉菌、悪玉菌がいますが、悪玉菌が優位な場合、ガスが溜まり過酸化脂質が増加して、正常な本来の機能の状態ではありません。そのため、善玉菌を殖やすことが腸内環境を改善する大きな一歩になります。

はちみつに含まれる糖分には、ブドウ糖が含まれています。脳に良いと言われているブドウ糖ですが、ブドウ糖はビフィズス菌を含む善玉菌の餌になる糖分です。はちみつの成分の中で約80%が糖質と言われていますが、その中でブドウ糖の量は30%含まれています。100gのはちみつで計算すると約24gがブドウ糖で、この含有量は他の食品に比べてずば抜けて多いです。

善玉菌が好む糖類を摂取することで、善玉菌の増殖を促進させることができます。悪玉菌はブドウ糖を食べることは無いので、善玉菌だけを殖やすことができるのです。

加えて、はちみつの独特なまろやかさの元になっているグルコン酸が豊富に含まれています。グルコン酸とは、はちみつやロイヤルゼリー、ワインにしか含まれていない有機酸です。グルコン酸は、腸内で善玉菌の餌になった後、乳酸や酪酸に分解され、善玉菌が増殖しやすい環境にすることが知られています。

実際研究によると、2.0gのグルコン酸を一日摂取した場合、便秘の症状の改善が見られたという報告がされています。これは、グルコン酸単独での便秘改善効果のため、ブドウ糖が豊富に含まれているはちみつの場合は、相乗効果によって改善効果がより強く出ているのです。

はちみつを便秘対策で摂取するためのポイントとは?

はちみつは様々な花がありますが、特に便秘対策で摂るなら、ブドウ糖が多い種類のはちみつを選ぶのがおすすめです。ブドウ糖が多い品種はレンゲや菜の花になります。

注意点は、ブドウ糖が多ければ多いほど、室温が低くなると凝固するという性質があります。サラサラとしたはちみつは、果糖が多いものになるので、低温で糖分の析出がある品種を選ぶのがポイントです。

糖分が析出してしまったはちみつで成分が壊れるということはありません。しかし、糖分が析出するとはちみつの液状のところのブドウ糖の成分が少なくなってしまうので、摂取量にムラができてしまいます。

ブドウ糖の結晶ができてしまった場合は、使用する前に温めたタオルを当てる50℃以下のお湯で溶かして、使うことをおすすめします。

便秘対策ではちみつと一緒に摂取するとおすすめの食材

はちみつの便秘解消効果をより上げるおすすめの食材を紹介します。

まずは、ヨーグルトですが、乳酸菌と一緒にブドウ糖を摂取することで、善玉菌の量を大幅に増やすことができます。またヨーグルトに含まれている乳酸も腸内環境の改善に繋がり、グルコン酸と一緒に摂取することでより効果を増すことができます。

いちごには、善玉菌が好むブドウ糖は豊富です。加えてキシリトールが含まれています。このキシリトール腸内の便を柔らかくする効果があると言われており、腸の蠕動運動を助けることができるとされています。はちみつと摂取すれば、硬くなった便を柔らかくする効果を活かしつつ、腸の蠕動運動を助けることができます。

りんごは、他の果物とは違って豊富な食物繊維やペクチンが含まれています。食物繊維は腸の蠕動運動を活性化させ、善玉菌の餌にもなります。加えて、老廃物が溜まっている腸管を綺麗にする効果が高いのが特徴です。加えて、含まれるペクチンには、善玉菌が増えやすい腸内の酸性の環境にすること、そして悪玉菌の増殖を防ぐとされています。リンゴ酸やクエン酸も含まれているので、お腹が張って食欲が無いけど便秘を改善したい人にはおすすめの組み合わせです。


まとめ

はちみつには、豊富なブドウ糖、加えてグルコン酸と呼ばれる食品には希少な有機酸が含まれています。ブドウ糖が腸内にする善玉菌の餌となり増殖させ、グルコン酸の場合は善玉菌の排出する酸が乳酸や酪酸になるため、善玉菌がより活動しやすい環境にする効果があります。

便秘対策ではちみつを摂取するなら、ブドウ糖が多いレンゲや菜の花を選ぶのがおすすめで、糖分が結晶化しやすいのでなるべく室温に保存か、使用する際には一回温めて使うのがポイントです。

相性の良い食材は、乳酸菌が豊富なヨーグルト、キシリトールと食物繊維を摂取ができるいちご、食欲を増やしつつ食物繊維やペクチンを摂取ができるりんごがおすすめです。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jim1997/11/1/11_1_1/_pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/22/3/22_3_241/_pdf

http://www.beekeeping.or.jp/products/definition#:~:text=%E3%83%8F%E3%83%81%E3%83%9F%E3%83%84%E3%81%AE%E6%88%90%E5%88%86%E3%81%AE%E3%81%86%E3%81%A1,%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

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