ミツバチとお菓子の素敵な関係/カヌレ・ボルドー
カヌレ・ボルドーに欠かせないミツロウ
近年、日本でも人気が出ている方お菓子の一つ「カヌレ」をご存じでしょうか?
外側が真っ黒で、日本人にはあまり好まれない外見をしている「カヌレ」はフランス出身のお菓子。
その真っ黒な見た目とは裏腹に、一口ほおばると濃厚なバターとラム酒の香り。卵のまろやかな味わいに驚くでしょう。また、外側がカリカリで中はねっちりとした不思議な食感の虜になる人も多く、様々な美味しさを秘めたお菓子でもあります。
16~17世紀、フランスのボルドーではすでに「カヌレ菓子協会」があったほど、ボルドー地方で多くの人々に愛されてきた伝統菓子「カヌレ」。
その最大の特徴は、縦溝のある銅製型にミツロウを塗って焼き上げることです。
型の一つ一つに溶かしたミツロウを流し込み、薄くミツロウの膜を作ります。
ミツロウを流し込んだ型に記事を流し入れて焼き上げることで、外側はカリっと香ばしく焼きあがります。
カヌレとミツバチの関係とは?
では、なぜ「カヌレ」にミツロウを使うことになったのでしょうか?
「カヌレ」は、フランスの修道院で作られていたのが始まりと言われています。
修道院では、ミツバチを飼い、ハチミツを採ったりミツロウから蝋燭を作っていました。
フランスでは昔からミツバチと共に生活し、その恩恵を受けながら日々の生活に役立てる知恵を働かせていたことがわかります。
実際、フランス菓子の多くに「ハチミツ」を使うレシピが多く存在しています。
カヌレを作ってみよう!
今回は、カヌレの作り方も一緒にご紹介します。
焼き加減が難しいお菓子ですが、ご自宅でも作ることが出来ます。
カヌレにはミツロウが欠かせませんが、バターで代用することも出来ます。
ミツロウのカリっとした食感にはかないませんが、ミツロウが手に入りにくい方はバターで試してみて下さい。
【材料】カヌレ型6個分
・牛乳 250ml
・バター25g
・薄力粉 50g
・砂糖 125g
・全卵 1個
・卵黄 1個
・ラム酒 50ml
・バニラエッセンス 2滴
・ミツロウもしくは無縁バター
【作り方】
1.オーブンを210度に設定する。余熱の間にカヌレ型を温め、ミツロウを溶かす。(もしくはバターを常温に戻す)
2.薄力粉をふるい、砂糖を半分入れる。
3.全卵と卵黄を合わせて、残りの砂糖を加えてよく混ぜる。
4.牛乳にバターを入れて、温める。少し湯気が出るまで。
5.4の鍋にラム酒とバニラエッセンスを加える。
6.3のボウルに少しずつ5の鍋の牛乳を加える。
7.ラップをして、2時間~1晩休ませる。
8.ミツロウを塗ったカヌレ型(もしくは型にバターを塗る)によく混ぜた7の生地を流し込む。8分目まで入れる。
9.210度のオーブンで25分。天板を前後入れ替えて180度で15~20分焼く。
10.型から出して、網の上で冷ます。
カヌレ型には様々な種類があり、銅製の型が一般的です。
しかし、銅製は高価なのでシリコンやテフロン、シリコンの型があります。
シリコン型は、焼き色が付きにくいので最後に型から外した後、焼き色が薄ければ追加で焼いて下さい。(5~10分)
ミツロウの入手方法は?
ミツロウは、ドラッグストアや製菓材料品店で購入することが出来ます。
お菓子に使う場合は、食用のミツロウを選んで下さい。真っ白なミツロウは漂白されているため、食用には向きません。
製菓材料のおすすめのお店はこちらです。
・富澤商店
皆さんもぜひ、美味しいカヌレ作りに挑戦してみて下さい。